副社長のイジワルな溺愛
「だから、今日は俺といてほしかった。プライベートで会わないで発とうかとも思ったけど、後悔するのが見えてたから」
「……会えてよかった」
涙目でそう呟くと、彼は向かいの席から長い腕を伸ばして、やわやわと髪を撫でてくれた。
「俺も、会えてよかった。……明日も一緒に過ごせる?」
「もちろんです」
彼が出発する前に、ちゃんと好きだと伝えたいな。
いずれ帰ってくるとしても、離れている間も想いあっていられるような関係になりたい。
食事を終えて、彼の運転で向かったのは私の自宅。
着替えやお泊まりに必要なものを持っていくためだ。明日は一度帰るつもりでいたけど、月曜の朝まで一緒にいたいと言われて、通勤着も一緒に紙袋に詰めた。