副社長のイジワルな溺愛

「茉夏?」

 先に寝室に入った彼女を一時間遅れで追う。
 付き合って初めての状況に、ここは俺から謝るべきなんだろうなと思ってはいる。

 でも、眠られてしまったんじゃ意味がない。


 声を掛けたら、背を向けていた彼女が振り返った。


「どうしてもダメですか?」
「いいよ。行ってきても。でも幸田がいるのが心配なだけ」
「……私、ちゃんと帰ってきますよ?」


 ゆっくりベッドに入って、茉夏の隣に入って抱きしめた。


「ごめん。俺が悪かった」

 茉夏の意思は尊重したい。
 あとは、幸田がどうするか……それだけだろうと思った。


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