副社長のイジワルな溺愛

「永井社長と九条さんに初めて会ってどうだった?」
「素敵な方たちだなって……。慧さん、ダメですっ!」

 抱きしめていた手で、シャツの上から身体を撫でるだけで捩る彼女が愛しい。


「それだけ?」
「永井社長は、とても優しくて穏やかで……肩書のある人なのに少しも偉そうにしないのが、逆に大物って感じがしました」

 相槌も打たずに彼女の耳にキスを落として、背後からシャツのボタンを上から順にひとつずつ外していく。


「慧さん、手っ……ダメですってば!」
「九条さんは?」 

 脱がされると思っているようで、抵抗する彼女の手に掴まれても、ボタンを外す手は止めない。


「永井社長みたいな人がタイプ? それとも九条さん?」
「えっ!?」
「二人とも優しくて気さくで、人望もある。素敵な男性を前にして、少しもドキドキしなかった?」


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