深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~



そのシルエットに歩いて近づきながら
声をかけると


その影は振り返って……


「澪夜さん、莉香さん…
おはようございます…」


そう言った。


その声は一昨日からずっと聞いていた声だったから、すぐに誰かわかった。


「…お、おう…
澪夜に莉香……おはよう…」


そして、もう1人いたのか
さらに人影が声を上げる。


その人も私がよく知る人だった。


「…恢斗、それに……智弘?」


全速力で走ってきた私は
ぜえぜえと息を整えながら


その名前を呼ぶ。


「あなた達は、なぜここに……」


恢斗と智弘は私達の方を見て
パジャマ姿のまま来てしまった事と
息を荒らげている様子に


なにか察したのかそう聞いてきた。


「まさか……あなた達“も”夢でなにか
見たんですか?」


そしてその口から紡がれた言葉は
私に衝撃を与える。


「え…あなた達“も”って……まさか…」


そう聞いた私の横で莉香があっと
口を抑えた。


その変化の理由を指し示すかのように
恢斗は答える。


「ええ…私と智弘さんも、夢を見てここに来ました」
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