深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~


「…神咲魔莉乃、だな」


「きゃぁっ!?」


その日の放課後…


媛乃と別れ1人で家に帰ろうとした私の
前に突然男達が現れたのだ。


驚きのあまり叫び声をあげて
私は逃げようとした。


「逃がさん」


けど、その手を男に掴まれる。


「やだ!なんですか!?」


私の質問に男達は答えた。


「私達はこの村に迫る危険を伝えに来た。
この村は今、“魔女”によって破滅の危機に
陥っている」


「ま、魔女…?破滅…?」


意味がわからない。


それだけのために私に声をかけたの?


戸惑いを隠せない私に男の1人が
私に説明を始めた。


「この村、魔莉乃村の奥にあるトンネル。
そこで1人の忌み子が捨てられていたらしい。
今は18歳。名前は…愛原(あいはら)媛乃」
< 190 / 318 >

この作品をシェア

pagetop