深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~
「上辺だけの友情なんていらない」
「澪夜には関係ない」
口からほとばしった言葉は澪夜を
傷つけてしまうものだとわかっていたのに。
その場から立ち去った後の
後から聞こえて来た澪夜の嗚咽は
忘れられない。
こうして私は家へと帰宅した。
「……はぁっ……」
何もする気になんてなれず
ソファーに寝転がって
自分のやらかした事の大きさに
震える手を必死に握りしめていた。
これできっと澪夜はもう
私の事を嫌いになっただろう。
ちくり、と痛む胸。
澪夜と楽しげに過ごす日々は
もう戻ってこないのだ。
他でもない、
私の手によって壊されたのだから。
だけどもう私は戻れない。
私は自分の命を1番に優先した
最低女だから。
…そう思っていたのに。
〜〜♪
〜〜♪
「電話…?」
突如鳴り響いた
着信音。
私は自分のスマホを手に取り
ディスプレイを見て
危うくスマホを
落としそうになってしまった。
だって…
それが澪夜からの電話だったから。