深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~
「澪夜さん?なんですかじろじろ見て。……ほら、ハッタリに気づかれる前にさっさとトンネルの中に入りますよ」
「べっ、別にじろじろ見てないよっ!」
考えてることが行動に出てたのかな…?
恢斗の言葉で我に返る私。
「よし……じゃあ、行くか。
『幽霊トンネル』に……」
「……ッ」
智弘の言葉に、
みんなの表情が一気に強ばったのが
わかった。
「ふう、やっとですか。さっさと行きますよ。ついてきてください」
こんな時でも恢斗は
堂々としていて。
1人悠々と隠れていた茂みから
抜け、トンネルへ足を進め始めた。
「…俺らも行くぞ」
「う、うん……」
それに続く私達。
警察官5人が居なくなり、
トンネルの前まで来た途端
またトンネルの不気味さと対面することになった。