見えない・・心
5☆☆思わぬ‥‥再会‥‥

···涼

 

榎音の事は、殆ど妹のかすみに任せていた。

今まで放置しておいて
榎音から、母親もとりあげて
そんな俺が・・今更・・と
思い。

だが、榎音は本当に優しい子で
「パパ、体の事を考えて
無理しないで仕事してよ。」
「そして、パパを大切にしてくれる人が
いたら、一緒になってね。」
と、よく言ってくれる。
まぁ、結婚とかは、有り得ないが・・

今は、弁護士事務所も大きくなり
安定していた。


榎音が、俺と同じ道を進むか
かすみと同じ道を進むか
悩んでいたが・・・
俺は、弁護士にはさせたくない
気持ちもあったが
榎音自身が決めたらよいと
思っていた。

榎音は、勉強したくても
塾には問題があって
家庭教師にしたみたいだが

かすみの同級生とか・・・

榎音が、憧れから気持ちが進んでいると
かすみから報告を受けていた。

俺が、口を出せば大きな事になるし
先生も榎音を相手にしてなかったから
かすみに任せていた。

まあ、最後のあがきの代償が
肺炎手前の風邪みたいだ。

俺は、怒り心頭だったが
榎音にこれ以上傷ついて
欲しくなかったから
騒がずに見ていた。

彼は、
「家庭教師代を返金したい」
と、言ってきたが
彼の貴重な時間をさいてもららったんだから
「それと、これは別だ」
と、言った。

いまは、やっと
榎音に同じ年の彼ができたようだが
佑斗は、ガタガタ騒いでいた。

まったく、どっちが父親かわからない。
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