見えない・・心

···息子の彼女


「あんなに淕先生。
淕先生と言っていた、
榎音が·····
まさか、理人の彼女で·····

ショックと言うか
嫉妬というか。
どうかしてる、俺は。

すまん、忘れてくれ。
今日は、会えて嬉しかった。
ありがとう。」
と、再び榎音から
離れて歩きだす。

すると、背中に
ドーンっと
「もうっ·····
 もう、忘れていたのに。
 理人を好きでありたいと
 思うようになっていたのに。
 バカっ!バカっ!!
 バカっ・・り‥‥くっ‥‥」
と、榎音が抱きついてきた。

淕は、自分のお腹にある
榎音の手に自分の手を重ねて
撫でいたが
榎音の腕をほどいて
榎音に向きあうと
榎音の顎を持ちあげて
榎音の涙を親指で拭いた。

榎音の目からは
ポロポロと涙が溢れだし

淕は、その涙を唇で止め
榎音の唇にキスをした。

榎音は、びっくりして
ビクッとしたが
淕の背中に手を回して
抱き締めた。

淕は、涙を止めながら
何度も、榎音の唇にキスをした。

「・・・しょっぱい・・」
と、榎音が言うと
「そうだな。」
と、言って
今度は深くキスをした。

自分の口の中に
違うものが入ってきて
榎音は、身体事離れようとしたが
それは、許されることなく
執拗に舌を絡められ
吸い上げられる。

何度も繰り返されると
榎音は、息ができずに
淕の背かなをトントンと。

淕は、榎音の唇から
やっと離れて
「はぁっ、はぁっ」
と、肩で息をする榎音が
堪らなく可愛くて
「鼻で息をしろ。」
と、言い
また、榎音にキスをした。
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