見えない・・心

···榎音


榎音・・・

淕‥‥先生が朝送ってくれると
言ったが、丁寧に断ると
淕は、タクシーに
乗せてくれた。

「ただいま」
「こら、不良娘」
「ごめんなさい、パパ。」
「遅れるなよ、パパは、もう行くぞ。」
「はい。行ってらっしゃい。」
と、パパを見送り
私は、シャワーをして
今日は、大学で卒論をやる事に。

あの日から
理人から、ラインやメールが
来るがあまり返せてない・・

でも、早くキチンと気持ちを
伝えないとって思っていた

その時・・ピロリン‥‥

LINEが・・
あっ、淕‥先生
『榎音、身体はつらくないか?
無理をさせてしまった。
お父さんから叱られなかったか?
なんか、あったら連絡するんだよ。』
うふふっ、相変わらず優しい!
『大丈夫ですよ。
パパは、お仕事行きました。
私も今から大学に。
先・・淕は?』
『早く慣れろ。
俺も、もうすぐでる。』
と、LINEしながら玄関をでると
かすみちゃんとバッタリ・・
「おはよ、榎音。
朝から、な➰に?
ニタニタしちゃって
例の彼氏?」
「あっ、かすみちゃん
おはようございます。
ちっ、違うよ。」
と、言いながら、
慌ててかすみちゃんから
離れた。

かすみは・・

まったく、若いっていいな
と、思いながら
榎音の後姿を見送った。

ただ・・少しだけ違和感
だけど、よくわからなかった。
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