誰も知らない彼女
心の中で叫んでも由良たちに聞こえるわけがなく、私を完全にスルーするように話を続ける。
「土曜日に抹里が朝丘と合コンに行ったって話したじゃん」
「うん、言ってたね」
「そのときに抹里が朝丘と連絡先交換したらしいんだけど、その番号が使われてないって知ったんだよね」
「はぁ⁉︎ つまり抹里をおとしいれるために朝丘が考えた策にまんまとはまったってこと⁉︎」
秋帆も同じことを考えていた。
そうとらえたらしい由良は大きくうなずいた。
ふたりの会話にネネが割って入る。
「それって嘘の連絡先を教えたってことになるじゃん! ありえないんだけど!」
「うん! 朝丘さん許せない!」
握り拳を作ってそれをぷるぷると震わせるえるも怒りをあらわにする。
秋帆たちの思いが自分の気持ちと一致したと感じたからか、由良が隣の席の子と一瞬だけ目を見合わせた。
その子も目に怒りを宿している。
「みんなが朝丘に怒りを感じてるなら話が早いね。私さ、今日からあいつをこらしめてやろうと思ってるんだけど、どう思う?」
こらしめる?
由良たちが、若葉をこらしめるの?
「土曜日に抹里が朝丘と合コンに行ったって話したじゃん」
「うん、言ってたね」
「そのときに抹里が朝丘と連絡先交換したらしいんだけど、その番号が使われてないって知ったんだよね」
「はぁ⁉︎ つまり抹里をおとしいれるために朝丘が考えた策にまんまとはまったってこと⁉︎」
秋帆も同じことを考えていた。
そうとらえたらしい由良は大きくうなずいた。
ふたりの会話にネネが割って入る。
「それって嘘の連絡先を教えたってことになるじゃん! ありえないんだけど!」
「うん! 朝丘さん許せない!」
握り拳を作ってそれをぷるぷると震わせるえるも怒りをあらわにする。
秋帆たちの思いが自分の気持ちと一致したと感じたからか、由良が隣の席の子と一瞬だけ目を見合わせた。
その子も目に怒りを宿している。
「みんなが朝丘に怒りを感じてるなら話が早いね。私さ、今日からあいつをこらしめてやろうと思ってるんだけど、どう思う?」
こらしめる?
由良たちが、若葉をこらしめるの?