あずゆづ。
「何のつもり………って?」
質問の意味がよくわからず、鼻を押さえたまま首を傾げた。
「………はあ、」
「な、なんでため息…???」
やば、また怒らせちゃった!?
「何でもねーよ、もういい」
ゆづくんは下を向いて、乱暴に頭をかきはじめた。
ああ!
これは明らかにイライラしているサインだ!!!
「え! やだよ見捨てないで!!」
せっかく仲直り出来たと思ったのに、また私、何かしちゃった!?
余計なこと言ったかな!?
「……っ、てめえに振り回される俺の身にもなれよ!!!」
ゆづくんはそう叫びながらまた顔を上げて、私を睨む。
「ほええ!?」
わ、私振り回してるつもりなんて全然ないよ!?
本当だよ!?
「…ったく……」
「およ?」
ゆづくんは1つ溜息をつき、慌てている私に向かって腕を伸ばしてきた。
その伸びてきた腕が、私の肩にまわされて……ぐっと引き寄せられる。
「いつまでもぼーっとしてると、襲っちまうぞ」
「……っ!?」