あずゆづ。


まじまじと、ゆづくんを見た。


右手で私の鼻をつまみ

左手で私の体を支えてくれているゆづくん。


私の体はそんなゆづくんにすっぽりと埋まっていて。


体も

表情も

力も


あー…男の子なんだなあ……って。

そんなこと今まで考えたことなかったのに。


急に、体中があつくなってきて。


もうだめだ………。

こんなんで、鼻血止まるわけないじゃん……。


ゆづくんが優しくしてくれるのは嬉しいけど

鼻血的には逆効果だよ……。


「ゆ、ゆづく…」

「おい?」

「うあああ…」


だ、だめだ……

世界が、ゆづくんが……




まわ、る


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