あずゆづ。

また鼻血を噴きそうになってしまうのを必死にこらえる。

おでこにあてられてる冷たいのは……缶ジュース…かな?


寝ながら、だけど缶ジュースを片手でしっかり持って

私のおでこに当て続けてくれていたようだ。

私の体にそっとかけられているのは、ゆづくんのワイシャツ。


どうしよう。

なんかすごく、ゆづくんが尊い。


本当はこんなに、優しい人なんだよね、ゆづくん。


私は、ゆづくんを起こさないようにゆっくり体を起こした。


「…………ゆづくん」


ゆづくんの名前を呼んでも、穏やかでかわいい寝顔はそのままで。


普段はカスとかクソとか言ってるのに、寝顔はこんなにかわいいなんて……


ギャップ!?

ねえこれがギャップというものなのでしょうか!?



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