過保護な騎士団長の絶対愛
「あの男はコルビス王に重宝されてる近衛騎士団長、あの舞踏会にもその顔くらい知ってる者もいただろう。潜入警護を知っているか?」
潜入警護――?
知らない。といったララの表情をみとったガイルは、何も知らない姫君にハァとため息をついた。
「あなたのようなご身分の方が知る必要はないか……」
鼻につくような嫌味な言い方にララの眉が歪む。
「私はユリウスに守られて当り前なんて思ってない。それにどうしてユリウスだってわかったの? 妙な冗談はやめて」
レオンとユリウスの姿が頭の中で重なる。すると、ララの中で、ユリウスへの想いが怒涛のごとく溢れ出て、それを慌てて理性で抑え込む。
「ふん、そんな真っ赤に頬を染めて……私という者がありながら、あなたは他の男のことをお考えか?」
面白くない。といったふうにガイルが眉間に皺を寄せる。
「あの男が屈辱で狂いそうになる姿が見てみたい……なんにせよ、ユリウスの弱みはあなたなのだからな」
ガイルはナイフの切っ先をララの首筋へ当てる。ヒヤリと冷たいものが伝って胸元へそれが滑ると、これからガイルがしようとしていることがわかってララは身体を捩じらせて抵抗した。
「やめて!」
ガイルがララのドレスを捲し上げると、ララの白い滑らかな脚が垣間見える。
「あぁ、美しい」
押さえつけられている手首はびくともしない。ガイルのしっとりと汗ばんだ手がそろそろと太腿を這うのがわかってララは、ひっと短い悲鳴を上げた。そしてナイフの刃が胸元のホックにかけられると、そのまま弾き飛ばされた。
「いやぁぁ!」
潜入警護――?
知らない。といったララの表情をみとったガイルは、何も知らない姫君にハァとため息をついた。
「あなたのようなご身分の方が知る必要はないか……」
鼻につくような嫌味な言い方にララの眉が歪む。
「私はユリウスに守られて当り前なんて思ってない。それにどうしてユリウスだってわかったの? 妙な冗談はやめて」
レオンとユリウスの姿が頭の中で重なる。すると、ララの中で、ユリウスへの想いが怒涛のごとく溢れ出て、それを慌てて理性で抑え込む。
「ふん、そんな真っ赤に頬を染めて……私という者がありながら、あなたは他の男のことをお考えか?」
面白くない。といったふうにガイルが眉間に皺を寄せる。
「あの男が屈辱で狂いそうになる姿が見てみたい……なんにせよ、ユリウスの弱みはあなたなのだからな」
ガイルはナイフの切っ先をララの首筋へ当てる。ヒヤリと冷たいものが伝って胸元へそれが滑ると、これからガイルがしようとしていることがわかってララは身体を捩じらせて抵抗した。
「やめて!」
ガイルがララのドレスを捲し上げると、ララの白い滑らかな脚が垣間見える。
「あぁ、美しい」
押さえつけられている手首はびくともしない。ガイルのしっとりと汗ばんだ手がそろそろと太腿を這うのがわかってララは、ひっと短い悲鳴を上げた。そしてナイフの刃が胸元のホックにかけられると、そのまま弾き飛ばされた。
「いやぁぁ!」