過保護な騎士団長の絶対愛
「大丈夫?」


 ララはすぐに駆け寄り、その少年の殴られて腫れた頬に触れた。


「やめろ!」


 少年は顔を背け、ララの手を払いのけた。まるで人間に捕まって怯える野生の動物のようだった。


「俺を見るな、触るな……」

「大丈夫よ。そんな怖がらないで」


 ララがそっとその少年の頭に手を当てて撫でると、少年は目を見開いてララを見た。


「あなたはなぜ殴られていたの?」


 なんの戸惑いもなく話しかけてくるララに少年は戸惑っている。


「それは……俺がよそから来た人間だから。みんな俺を嫌うんだ」


「そんなこと、気にしなくたっていいじゃない。私は大歓迎!」


そう言ってララは、汚れた少年の服をパンパンと叩いてニコリと笑った。その笑顔に少年の緊張した表情が少し和らいだ。


「あなたはコルビスの人ではないの? 青い目がとても綺麗ね。コルビスでは見ない色だわ」


「え……?」


 少年にとって、ララとの出会いは衝撃的だった。

きっと、よそ者扱いして嫌なもので見るかのような目をされるかと思っていたが、ララは他の誰よりもまっすぐで、綺麗な心の持ち主であると、少年はこの世にこのような人間もいるのだと初めて知った。



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