過保護な騎士団長の絶対愛
「ララ様を助けにここへおいでなのでしょう?」

「ララ様を知っているのか? ララ様はどこにいる?」

 答えを急くようにユリウスが言うと、サランがポケットから南京錠の鍵を取り出す。そしてユリウスの手を取ると、そっと握らせた。

「ララ様は西棟の地下室に閉じ込められています。睡眠薬を入れた葡萄酒を飲んでガイル様は今、自室で就寝中です」

 いたずらげににこりとサランは笑う。南京錠の鍵はガイルが持っているのをサランは知っていた。隙を見計らって鍵を奪う機会を虎視眈々と狙っていたのだ。

「しかし、あまり時間がありません。ララ様を救出されたら南棟の地下へおいでください。水門の鍵を開けておきますので、用水路を渡ってそこを抜けたら城の外へ出られます」

「サラン、すまない。俺は……ヴァニスのしがらみをこの手で終わらせたい」

 ユリウスは決意を胸に、鍵を握る手をぐっと握りしめた。
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