過保護な騎士団長の絶対愛
「やはりお前は愚かな男だな、ユリウス!」
ララは目の前でユリウスが倒れている現実が呑み込めず、ガイルの笑い声も耳に入ってこない。
「早く連れて行け!」
モリスが呆然としている兵士に吠えると、はっと我に返った兵士がガイルを掴みなおして連行していった。
「ユリウス!!」
悲鳴にも似た声でララが倒れるユリウスを掻き抱くようにその身を起こした。
「ッ――!」
ユリウスの胸に、銃弾が鎧と心臓を貫いたと思われる小さな穴が空いている。それはあまりにも的確で、一目で致命傷だとわかる。ララはそれに気づくと、ようやくユリウスが自分をガイルの銃弾から庇って撃たれたのだと理解した。
「いやぁぁぁ!」
血の気を失い、ぐったりとしたユリウスの身体を抱きしめ、ララは悲痛の叫びをあげた。
「嘘! ユリウス! どうして……」
何を言いたいのか言葉にならない。モリスは悲嘆にくれる娘の姿に見るに堪えかねたのか、ふたりだけにするという配慮か、そっとその場から姿を消した。
ララは目の前でユリウスが倒れている現実が呑み込めず、ガイルの笑い声も耳に入ってこない。
「早く連れて行け!」
モリスが呆然としている兵士に吠えると、はっと我に返った兵士がガイルを掴みなおして連行していった。
「ユリウス!!」
悲鳴にも似た声でララが倒れるユリウスを掻き抱くようにその身を起こした。
「ッ――!」
ユリウスの胸に、銃弾が鎧と心臓を貫いたと思われる小さな穴が空いている。それはあまりにも的確で、一目で致命傷だとわかる。ララはそれに気づくと、ようやくユリウスが自分をガイルの銃弾から庇って撃たれたのだと理解した。
「いやぁぁぁ!」
血の気を失い、ぐったりとしたユリウスの身体を抱きしめ、ララは悲痛の叫びをあげた。
「嘘! ユリウス! どうして……」
何を言いたいのか言葉にならない。モリスは悲嘆にくれる娘の姿に見るに堪えかねたのか、ふたりだけにするという配慮か、そっとその場から姿を消した。