過保護な騎士団長の絶対愛
「ユリウス、お願い! かくまって」
ユリウスは座っていた出窓の窓台から腰を下ろすと、黒いロングブーツの踵をコツリと鳴らし、百八十センチはある長身を伸ばした。軍人として鍛え抜かれた厚い胸板が張る。
凛とした立ち姿にララは思わず見とれてしまう。
コルビスでは珍しい白銀の髪、そしてアイスブルーの双眸は、時に背筋も凍る荒鷲ような鋭さを持ち、時に穏やかな安堵をもたらす優しい眼差しを向けてくる。ララは、自分のヘーゼル色の瞳を平凡に思うからこそ、ユリウスの瞳を美しいと感じていた。
「ララ様! どちらですかー!」
「っ!?」
撒いたと思っていた侍女の声がドアの向こうから聞こえて、ララはハッとなった。
「ちょっと失礼!」
「ララ様……はぁ」
女性では長身である百七十センチほどの身体を丸めて、ララはユリウスが書類作業するための机の下へもぐりこんだ。すると、それと同時に部屋のドアがノックされた。
ユリウスが返事をするとドアが開かれる。
ユリウスは座っていた出窓の窓台から腰を下ろすと、黒いロングブーツの踵をコツリと鳴らし、百八十センチはある長身を伸ばした。軍人として鍛え抜かれた厚い胸板が張る。
凛とした立ち姿にララは思わず見とれてしまう。
コルビスでは珍しい白銀の髪、そしてアイスブルーの双眸は、時に背筋も凍る荒鷲ような鋭さを持ち、時に穏やかな安堵をもたらす優しい眼差しを向けてくる。ララは、自分のヘーゼル色の瞳を平凡に思うからこそ、ユリウスの瞳を美しいと感じていた。
「ララ様! どちらですかー!」
「っ!?」
撒いたと思っていた侍女の声がドアの向こうから聞こえて、ララはハッとなった。
「ちょっと失礼!」
「ララ様……はぁ」
女性では長身である百七十センチほどの身体を丸めて、ララはユリウスが書類作業するための机の下へもぐりこんだ。すると、それと同時に部屋のドアがノックされた。
ユリウスが返事をするとドアが開かれる。