甘きゅん恋愛のすすめ


「……洸太」



長澤くんが、その人の名前を呼ぶ。



「こんなところで突っ立ってんな。迷惑だ」



ーーー佐々木くんだ。
あたしのことをなんでもわかってしまう、佐々木くん。


なにか、話さなきゃ、と思うけど、この間のことがあってか顔をうまく見れない。


あたし、佐々木くんのことどう思ってるんだろう。


「ふわ子」


ぐるぐる考えていると、あたしの手のひらに可愛くラッピングされた袋を乗せる佐々木くん。


「……これは?」


「この前のカフェのクッキー。よかったら食べて」


それだけ言うと、そのままどこかに行ってしまった。

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