甘きゅん恋愛のすすめ
わ、可愛いな………。美味しそう。
あ、ありがとうって言いそびれちゃった。
そんなことを考えていたらいつの間にかあたし達の後ろには返却の生徒で列ができていて、一旦その列から離れた。
「……洸太と、どこで出会ったの?」
「へっ……?」
とりあえず長机に向かい合って座ると、長澤くんがそう言ってあたしを見た。
「接点なんか、ないだろ?」
「それは……」
確かに、なかった。
同学年ってことも、名前も、何も知らなかったもん。
あのとき、声をかけてくれてなかったら。
助けてくれてなかったら。
あたしは佐々木くんのこと、知らなかった。
もし今もそのままだったら。
それは、嫌だな……。