甘きゅん恋愛のすすめ


「………空くん」


「その顔はなんか思い詰めてんな?」


幼なじみっていうのは不思議なもので、わかってしまうんだこんなとき、どんな気持ちかって。


嬉しいような、嬉しくないような。
今は会いたくなかったな。


「………」


「何かは聞かないけどさ、お前はもっと自分の気持ちをちゃんと言葉にしたほうがいんじゃね?」


本当、その通りだよ。
いつも自分の中で考えて、諦めて、逃げて。


いいところなんてひとつもない。
カッコつかない、そんな姿でも見せられる人がいるのに。


「………あたし、行かなきゃ」


「おーいけいけ。頑張れよ、風花」

< 264 / 272 >

この作品をシェア

pagetop