通学電車、下車後。
告白翌日、彼の返事。
私の自宅駅のホームに、織田君と下車するなんて。

……どうしよう?

織田君は、緩めに私の手を握っている。
解散したくはないんだけど、織田君も同じかな?

斜め後ろから見える顎のラインがスキ。

向かいのホームには人がいるけれど、こっちのホームには誰もいない。

緩めの手をギュッとしてみたら、織田君が振り向く。

「……なに」

「ごめん、痛かった?」

「んーん」

織田君は、少し恥ずかしそうにしながら、「照れる」と言った。

「照れるよね、私も同じ…」

「な」

恥ずかしい。恥ずかしい。
でも、もう少し近づきたいって思ってるの。

欲張りなこと言ったら、きらわれちゃうかな。
せっかく、一緒にいてくれてるのに……。
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