結婚適齢期症候群
人事部フロアに入ると、岩村課長がすぐに部長の方へ近寄ってきた。
「おはようございます。今澤村と山田を第一会議室に待たせてますんで、よろしくお願いします。」
岩村課長はそう言うと、部長に頭を下げて、また会議室へと戻って行った。
もう来てるんだ。はやっ。
松坂部長は、自分の鞄を座席に置くと、ゆっくりと会議室へと向かう。
二人いっぺんに入ってくるって珍しいよな。
新入社員ならまだしも。
そして、自分の席に座るや否や、後輩のミユキが椅子ごと私の横に滑ってきた。
「おはようございます!チサ先輩。」
「おはよう。」
「新しく入ってきた二人のこと、何か聞いてます?」
パソコンを開けながら首を傾げた。
ミユキは少々興奮気味に続けた。
「さっき、課長に頼まれてお茶出してきたんですけど、めちゃイケメンでしたよー。」
「そうなの?」
イケメンはいずれにしてもありがたい話だ。
「澤村さんと山田さんと二人いるんですけど、澤村さんっていう方がめちゃ背も高くて顔も小さくて、あーこんな人がうちの会社にもいたんだってくらい。」
「ふぅん。で、山田さんは?」
敢えて冷静に返答する。
「山田さんは、ちょっと小太りで優しそうな顔してましたけど、今まで工場の製造課で働いてて、本社へは栄転らしいです。」
小太りで優しそう。
要するに、イケメンではないわけね。
「澤村さんって人は?どうして人事部なの?」
「それが、よくわかんないんですよね。なんでも営業部のエリートだったらしいんですけど。」
パソコンが立ち上がったので、メールボックスを開く。
「私がお茶持って行った時も、すごく礼儀正しいし、物腰もスマートだし。どうしてわざわざ営業から人事なんてことになったんだろ。何か理由があるのかなぁ。」
きっと理由があるから異動になったんだろう。
何かやらかしたパターンかもしれない。
メールは、未受信メールで真っ赤に染まっていた。
ようやくミユキに顔を向ける。
「そっか。で、二人とも人事部のどこに配属?」
人事部には採用課、労務課、そして、私の所属する教育課に分かれていた。
「おはようございます。今澤村と山田を第一会議室に待たせてますんで、よろしくお願いします。」
岩村課長はそう言うと、部長に頭を下げて、また会議室へと戻って行った。
もう来てるんだ。はやっ。
松坂部長は、自分の鞄を座席に置くと、ゆっくりと会議室へと向かう。
二人いっぺんに入ってくるって珍しいよな。
新入社員ならまだしも。
そして、自分の席に座るや否や、後輩のミユキが椅子ごと私の横に滑ってきた。
「おはようございます!チサ先輩。」
「おはよう。」
「新しく入ってきた二人のこと、何か聞いてます?」
パソコンを開けながら首を傾げた。
ミユキは少々興奮気味に続けた。
「さっき、課長に頼まれてお茶出してきたんですけど、めちゃイケメンでしたよー。」
「そうなの?」
イケメンはいずれにしてもありがたい話だ。
「澤村さんと山田さんと二人いるんですけど、澤村さんっていう方がめちゃ背も高くて顔も小さくて、あーこんな人がうちの会社にもいたんだってくらい。」
「ふぅん。で、山田さんは?」
敢えて冷静に返答する。
「山田さんは、ちょっと小太りで優しそうな顔してましたけど、今まで工場の製造課で働いてて、本社へは栄転らしいです。」
小太りで優しそう。
要するに、イケメンではないわけね。
「澤村さんって人は?どうして人事部なの?」
「それが、よくわかんないんですよね。なんでも営業部のエリートだったらしいんですけど。」
パソコンが立ち上がったので、メールボックスを開く。
「私がお茶持って行った時も、すごく礼儀正しいし、物腰もスマートだし。どうしてわざわざ営業から人事なんてことになったんだろ。何か理由があるのかなぁ。」
きっと理由があるから異動になったんだろう。
何かやらかしたパターンかもしれない。
メールは、未受信メールで真っ赤に染まっていた。
ようやくミユキに顔を向ける。
「そっか。で、二人とも人事部のどこに配属?」
人事部には採用課、労務課、そして、私の所属する教育課に分かれていた。