恋がしたい
ダブルデート2
その後パレード見て、もう一つアトラクションに乗った。
船に乗って中を回って出口から出てきたらともことクマさんの姿がなかった


キョロキョロ辺りを見回すがいなかったので、
隣にいる飯島さんを見ると

「二人にしてもらったんだー」


「え?」


「閉園まで楽しもっか」



(試練ですか!!!?)







そのあと何個かアトラクションに乗り、夕飯は飯島さんの予約したレストランで食べた!それも奢りだった!

食べたことないものが沢山でた、フォークとナイフで食べたけど、緊張して味なんて覚えてなかった。

お店の雰囲気はお洒落で、ずっとドキドキしてた。


大人のデートっぽいよ!!


私はあまりしゃべるほうじゃないけど、飯島さんが話しかけてくれたので良かった。

すっかり日が暮れて辺りが暗くなって、ライトアップが始まった

最後に乗ったのが大観覧車だった



観覧車の中は真っ暗で外のライトが鮮やかな色でとても綺麗だった!!

「わぁー!綺麗ですね!」



「そうだね」



さっきまでニコニコしてたのに・・今の飯島さんは暗くて顔は見えないが緊張してるみたいだった。


そして頂上付近になった時、手を握られた

「俺と付き合ってくれませんか?」

それは赤城山で言われた言葉と同じだった


「友達もいいけどやっぱり、恋人にしたいんだ」



(きゃーーーーー!!ここここいびとにしたいって!!!)

丁度花火が上がり観覧車の中が明るくなる



飯島さんの目があまりにも真剣で、目を逸らしながらいう


「あっ・・あの・・」



前の時は無理っていう気持ちが大きかったけど、今は違う
この人と一緒にいられたら幸せだろうなって思ってた


けどコンプレックスが邪魔をする




「私、太ってるし」
「そのくらいが可愛いよ」


「人見知りするし」
「僕がカバーするよ」


「話しつまんないし」
「そうかな、僕は楽しいよ」



コンプレックスを言うたびに飯島さんが言い返してくれて・・・


心が軽くなっていくのがわかった



段々涙声になっていった



「まだ不安な事ある?」




そういうと私の隣に座ってきた



私は無言で首を振った、そして・・・


「すきです」




声が小さくなってしまったけど聞こえたみたいで強く抱きしめられた






「恋人になってくれる?」


今度はちゃんと目を見て答えた



「こんな私で良かったらお願いします」
にっこり微笑みながら言う



「こちらこそよろしく」





そういうと私の肩に手を置くと段々顔が近づいてきた

ちゅっと軽く唇にキスされた



(!!!!!!)



あわあわと慌ててると、さらに近づいてきて


「またしてもいい?」

「あ、あの・・んっ・・」
まだ返事してないのに口塞がれた

さっきよりも長くて、キスなんて初めてで・・・



(あ、あれ、こういう時ってどうやって息するんだっけ?く、くるしー)


限界がきて胸を軽く叩くと私の状態に気がついてはなしてくれた

私がはぁはぁと息を整えてると





「鼻で息をするんだよ」
優しく言ってくれてるけど、顔は笑ってる!!!!



下まできて降りようと思って立とうとするけど、足に力が入らなくて立てなかった

「大丈夫?もう一周する?」

「お、おります!」

これ以上は心臓が持たないよ!!




飯島さんに支えてもらってなんとか降りた






「楓ー!!!」

そこにはともことクマさんが待っていた


「ともこー!!!!」


私は安心して思わず抱きついてしまった



「楽しかった?」 
「うん、でも急にいなくなるなんてひどいよ!」



「だって、告白したいから協力してっていわれればしょうがないでしょ?」




告白と聞いてさっきのキスを思いだして顔が真っ赤に染まった

「その様子じゃ、上手くいったみたいだね!おめでとう」


「ありがと」



そのあとはお土産買った。お揃いのストラップ!
ペアで売ってるやつ初めて買ったよ!夢がかなったよ!




そのあとホテルに行き、部屋は私とともこ。飯島さんとクマさんだった




ともこに今日あった事をさんざん根掘り葉掘り聞かれた

眠れたのは午前1時過ぎだった・・・











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