いじめっ子には愛の鉄槌を
「桃華ちゃん、仕事大変なんだね」
あたしを気遣ってくれる晴哉さんに言葉を返す。
「はい、まだ仕事が始まったばかりで上手くいかなくて。
だから先輩に迷惑ばかりかけています」
そう言ってはっと気付いた。
あたし、何ネガティブなことを言っているのだろう。
ネガティブな女は嫌われる!
そう思って慌てて言葉を付け足す。
「だから、はやく一人前になれるように頑張っています!」
「へー。桃華ちゃんって前向きですごいよね。
誰でも新人時代は上手くいかずに落ち込んでしまうと思うけど」
晴哉さんはそう言って、笑顔であたしを見てくれる。