いじめっ子には愛の鉄槌を
「なぁ。お前、俺が好きなのか?」
「はっ……はぁ!?冗談じゃない!!」
そう言いながらもあたしは、全身で震えていた。
「淳太君なんて大嫌いだもん!
いじめっ子で図太くて、破廉恥な淳太君なんて大嫌いだもん!!」
そんなあたしを、淳太君は楽しそうに見ていた。
その目で見られるだけで、顔から火を吹きそうで。
思わず俯くあたしに、
「のび華のくせに、生意気な」
某アニメのガキ大将のごとく、決め台詞を発する。