いじめっ子には愛の鉄槌を





「社会人になって、ようやく人生楽しめるようになったんだろ?

……楽しめよ」





人生楽しめるようになったのは、淳太君がいたから。

毎日淳太君のことを考えて、今日のメニューどうしようかとか、キスされたらどうしようかとか考えていたから。

毎日お洒落しているのも、かっこいい淳太君に見られるから。

そんなことを考えて愕然とする。

あたしの生活には、こうも淳太君がいたんだ。

淳太君がいたから、こうも毎日が充実していたんだ。





「あたしには……

淳太君しかいない」





だから、ここで宣言して欲しかった。

日本とシンガポールで遠距離恋愛をするって。

そうしたら、きっとあたしは安心出来る。


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