いじめっ子には愛の鉄槌を
こんな調子で自己紹介を終え、促されるままにデスクに座る。
周りの素敵OLと素敵リーマンに見られながら。
その興味の視線がすごく痛い。
うわっ、ダサ東大生が来たとか、そのスーツあり得なくないとか思われているのかもしれない。
被害妄想に怯えるあたしは小さくなり、
「よろしくお願いします」
消えそうな声で挨拶をして席に座った。
それでもまだ周りの視線が痛くて俯いた。
こんなあたしにさらなる地獄が待ち構えていた。