いじめっ子には愛の鉄槌を





まるでネイティヴではないかという綺麗な発音。

東大生のあたしでさえ、何を言っているのか分からないほどの専門用語と知識。

片手で受話器を持って耳に当て、右手ではさらさらと何かを書き続けている。

淳太君ってもしかして、すごく仕事が出来るのかもしれない。

昨日は女を抱いていたのに。

そして、女にぶん殴られていたのに。

そんなことを考えると、あの時の女性の声やベッドの軋みの記憶がありありと蘇ってくる。

それと同時に裸の淳太君も……!




きっとあたしは真っ赤だ。

顔が焼け付くように熱い。

淳太君は最低だ、純粋なあたしに、なんてものを見せつけたんだろう!



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