いじめっ子には愛の鉄槌を








合コンを終え、夜の街を晴哉さんと二人で歩く。

少しふらついたあたしの背中をそっと抱き、晴哉さんはゆっくりと歩いてくれた。

男性と二人で街を歩くなんて初めてだ。

しかも、晴哉さんみたいな素敵な人と。

そう思うのに、いっこうにときめかないあたしの胸。

きっとアルコールのせいだと再び言い聞かせた。






「なんだか藤井さんふらついているし、これ以上飲むのも心配だね」




晴哉さんは最後まで紳士らしい。

あたしを家まで送り届けてくれると言ってくれた。

家には淳太君がいるからどきりとしたが、部屋に上がらなければ分からないだろう。

そう自己完結に至り、晴哉さんに家まで送ってもらうことにした。

その間も晴哉さんと楽しい時間を過ごし、あっという間にあたしの住むマンションに着いてしまった。


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