長男・長女の恋模様―真面目×真面目=?!?
予約券を取った乗り物のそばまで来て、私達はとりあえず飲み物を買って椅子に着いた。
「うん、美味しい」
「そうだね、やっぱり暑いから」
そんな会話をしつつ、次に乗ったあと何をしようか話していると後ろから少し会話が聞こえてきた。
「あの人カッコイイ!知的な大人って感じ!いいなぁ、あんな人が彼氏なんて羨ましい」
「確かに!でも、アンタにはコウキくんがいるじゃん!」
「もう、からかわないで!」
可愛い女子の会話。
しかい、カッコイイと言われたのはきっと目の前にいる私の彼氏な悠斗さんだろう。
クウォーターで整った顔立ち、ゆるふわな髪は栗色で天然パーマ。
瞳は水色で銀縁メガネの似合う知的な大人のイケメンである。
彼女の私は平凡な女子だ。
可愛くも綺麗でもない。
ちょっと並んでて大丈夫か心配になる時もある。
でも、そこに悩むより先に悠斗さんはグイグイ来るので私は悩む暇がない。
それも、何となく私のことを考えてだと理解しているので悠斗さんに着いてってる感じだ。
お茶休憩を挟んで、ここの人気で有名な乗り物に乗る。
夜はキラキラと輝くパーク内が、乗りながら高いところから見ることが出来て楽しかった。
その後はゆっくり歩き回り、1つ2つ乗ったあと夕飯にとレストランで食事をしたあとはテーマパークの出口に向かって並んでる土産物屋さんをゆっくり見て回ることにした。
「志乃と由乃に買っておかなきゃ」
私の言葉に悠斗さんが聞いてきた。
「双子の妹さん達?」
「そう。あの子達もこのテーマパーク大好きだから。たまに仕事でも来るらしいけど」