BAD & BAD【Ⅰ】




まあ、いいや。



帰り道で買った貢物の缶コーヒーは持ってるし、もちろん自分のコーヒーもあるし、準備はOK。


早速、相談しに行こうっと。




遊戯室に入って、畳の上で気持ちよさそうに寝ている副総長を、必死になって起こしているたかやんを発見し、近寄った。


たかやーん、と呼ぼうとしたら。



「いい加減起きやがれ!!」


「すやすや」


「自分で効果音を言ってんじゃねぇ!!」



気軽に呼べるような雰囲気ではありませんでした。


空気を読んで、黙ろう。




「……あ、幸珀、帰ってきてたのか」



たかやんが、お口チャック状態の私に気づいた。



喋っていい感じ?

お口開いちゃうよ?



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