BAD & BAD【Ⅰ】





「おーい、真修達ー!出番だよー!」


「え?真修?」



たかやんの手が放されてホッとした私は頭を抑えながら、遊戯室の方に発した弘也の呼び声に反応した。


真修達がいるの?



「はい、今行きます!」


遊戯室の扉の奥から、真修の返事が聞こえてきた。



本当にいるのかよ。

いるなら、どうして闘いに参加していなかったんだよ!




遊戯室の扉が、緩やかに開かれる。


そこから真修を先頭にして、剛を含む下っ端達が出てきた。



私達のところまで駆け寄ってきた下っ端達が、真修の持っている看板を目立たせるように、看板に向かって手をふるふると振った。



その看板には……



「『ドッキュン大成功』?」



……謎を深める文字が記されていた。



ドッキュン大成功って、なんだそれ。



< 443 / 540 >

この作品をシェア

pagetop