BAD & BAD【Ⅰ】
「おーい、真修達ー!出番だよー!」
「え?真修?」
たかやんの手が放されてホッとした私は頭を抑えながら、遊戯室の方に発した弘也の呼び声に反応した。
真修達がいるの?
「はい、今行きます!」
遊戯室の扉の奥から、真修の返事が聞こえてきた。
本当にいるのかよ。
いるなら、どうして闘いに参加していなかったんだよ!
遊戯室の扉が、緩やかに開かれる。
そこから真修を先頭にして、剛を含む下っ端達が出てきた。
私達のところまで駆け寄ってきた下っ端達が、真修の持っている看板を目立たせるように、看板に向かって手をふるふると振った。
その看板には……
「『ドッキュン大成功』?」
……謎を深める文字が記されていた。
ドッキュン大成功って、なんだそれ。