クールな公爵様のゆゆしき恋情 外伝 ~騎士団長の純愛婚~
「リュシオンがあいつらに抵抗しなければ良かったんです。大人しく助けが来るのを待っていれば良かった。はぐれた侍女と逃げた仲間がいたんだから、きっと助けは来たんですよ。リュシオンが余計なことをしなければ、今頃カサンドラは良い相手に嫁ぎ幸せになっていたはずなのに」
ヘルマンはカサンドラが大切なのだろう。
だからカサンドラの怪我に関わったリュシオンが許せない。だけど……。
「リュシオンだけのせいとは言えないじゃない」
「え?」
私の言葉は思いがけないものだったのか、ヘルマンは目を見開く。
「確かにリュシオンは天才と言われる自分の力を過信して無茶をしたんだわ。だけど、カサンドラ様の怪我の全てがリュシオンのせいだとは思えない」
「ど、どうしてですか?……だってあいつが居なければカサンドラは……」
ヘルマンはかなり動揺しているようで、落ち着きなく視線をさ迷わせる。
私はさっきから感じている苦しい気持を吐き出すべく言った。
「あなたが言っているのは全て仮定の話だわ。リュシオンが余計な事をしなければ助けが来て無事に戻れたかもしれない……だけど、 リュシオンが何もしなければ、助けが来る前に全員殺されていた可能性だってあったはずよ?」
「殺されて?」
ヘルマンは青ざめ、声を震わす。
ヘルマンはカサンドラが大切なのだろう。
だからカサンドラの怪我に関わったリュシオンが許せない。だけど……。
「リュシオンだけのせいとは言えないじゃない」
「え?」
私の言葉は思いがけないものだったのか、ヘルマンは目を見開く。
「確かにリュシオンは天才と言われる自分の力を過信して無茶をしたんだわ。だけど、カサンドラ様の怪我の全てがリュシオンのせいだとは思えない」
「ど、どうしてですか?……だってあいつが居なければカサンドラは……」
ヘルマンはかなり動揺しているようで、落ち着きなく視線をさ迷わせる。
私はさっきから感じている苦しい気持を吐き出すべく言った。
「あなたが言っているのは全て仮定の話だわ。リュシオンが余計な事をしなければ助けが来て無事に戻れたかもしれない……だけど、 リュシオンが何もしなければ、助けが来る前に全員殺されていた可能性だってあったはずよ?」
「殺されて?」
ヘルマンは青ざめ、声を震わす。