クールな公爵様のゆゆしき恋情 外伝 ~騎士団長の純愛婚~
「そもそも、カサンドラ様を町に連れて行ったあなたの責任はどう考えているの? 無理矢理着いて行ったカサンドラ様の責任は? 大人なのにはぐれてしまった侍女は? 主家の人間を見捨てて逃げた剣仲間の責任は?」
「そ、それは……」
「カサンドラ様が辛い目に遭ったのは確かだけれど、誰かひとりのせいじゃないわ。皆が悪い。それなのに、あなた達は全てをリュシオンのせいにして自分達の責任から逃げた。リュシオンを恨むことで自分達の罪悪感を誤魔化したのよ……リュシオンが何も言い返さないから、それが正しいと思い込んでしまったんだわ」
リュシオンのお父様は、きっとそのことを分かっていたんだ。
だけど事が大きくなりすぎてしまったし、リュシオン自身が罪を否定しなかったから、家に置いたまま庇いきることが出来ずに、苦しい気持でアンテスに送り出したのだろう。そして今でも後悔している……。
「みんな……酷いわね」
「……俺もカサンドラも間違っていたと言うのですか?」
「少なくとも私はそう思うわ。だけどもう今更よ。リュシオンは自分の責任だと思っているようだし、周りが何を言ってもその考えを変えないと思う」
彼は自分に厳しい人だ。
全てが自分のせいじゃないと分かっていても、自分自身の過ちを償おうとするだろう。
「そ、それは……」
「カサンドラ様が辛い目に遭ったのは確かだけれど、誰かひとりのせいじゃないわ。皆が悪い。それなのに、あなた達は全てをリュシオンのせいにして自分達の責任から逃げた。リュシオンを恨むことで自分達の罪悪感を誤魔化したのよ……リュシオンが何も言い返さないから、それが正しいと思い込んでしまったんだわ」
リュシオンのお父様は、きっとそのことを分かっていたんだ。
だけど事が大きくなりすぎてしまったし、リュシオン自身が罪を否定しなかったから、家に置いたまま庇いきることが出来ずに、苦しい気持でアンテスに送り出したのだろう。そして今でも後悔している……。
「みんな……酷いわね」
「……俺もカサンドラも間違っていたと言うのですか?」
「少なくとも私はそう思うわ。だけどもう今更よ。リュシオンは自分の責任だと思っているようだし、周りが何を言ってもその考えを変えないと思う」
彼は自分に厳しい人だ。
全てが自分のせいじゃないと分かっていても、自分自身の過ちを償おうとするだろう。