クールな公爵様のゆゆしき恋情 外伝 ~騎士団長の純愛婚~
「リュシオン、早くグレーテ様に婚約解消を突きつけてやりなさい。それから私はあなたと一緒に王都へ行くと決めたわ。こんな事になってしまった以上、ここには居られないもの」
王都? 一緒に行く?
意味が分からず視線を上げる私の視界に、カサンドラの勝ち誇ったような顔が飛び込んでくる。
「あら、グレーテ様はご存知なかったのかしら? リュシオンはベルハイム王家の騎士になるのよ。国一番の騎士にはアンテス辺境伯家の騎士でいるより王都でもっと高い地位に就くべきだもの」
「……うそ」
そんな話聞いていない。
信じられない想いでリュシオンを見つめた私は、ハッとして息を飲んだ。
リュシオンの表情が信じられない程に冷たく見えたから。
どうして?
どんな時でも、そんな冷酷な目をしていたことはないのに……私がカサンドラを責めたことを怒っているの?
「グレーテ様、国王陛下はリュシオンに爵位を授けてくださるそうよ。私の夫として相応しいでしょう?」
「まさか……リュシオンと結婚する気なの?」
では私は?
私がリュシオンの婚約者なのではないの?
王都? 一緒に行く?
意味が分からず視線を上げる私の視界に、カサンドラの勝ち誇ったような顔が飛び込んでくる。
「あら、グレーテ様はご存知なかったのかしら? リュシオンはベルハイム王家の騎士になるのよ。国一番の騎士にはアンテス辺境伯家の騎士でいるより王都でもっと高い地位に就くべきだもの」
「……うそ」
そんな話聞いていない。
信じられない想いでリュシオンを見つめた私は、ハッとして息を飲んだ。
リュシオンの表情が信じられない程に冷たく見えたから。
どうして?
どんな時でも、そんな冷酷な目をしていたことはないのに……私がカサンドラを責めたことを怒っているの?
「グレーテ様、国王陛下はリュシオンに爵位を授けてくださるそうよ。私の夫として相応しいでしょう?」
「まさか……リュシオンと結婚する気なの?」
では私は?
私がリュシオンの婚約者なのではないの?