クールな公爵様のゆゆしき恋情 外伝 ~騎士団長の純愛婚~
「ですからグレーテ様とは婚約解消だと言っていますのよ。抵抗しても無駄だわ。国王陛下の直属の騎士になれば、辺境伯だって口出しできないもの」
「そんな……」
「だから私言ったのです。グレーテ様の方から婚約解消をして欲しいと。あれはあなたの為だったのですよ? 振られるより自ら言ったほうが自尊心を守れると思ったから。私の優しさだったのですよ?」
私はカサンドラにとって、強い憎しみの対象だったようだ。
今までになく敵意に溢れた口ぶり。あまりに無礼な態度。
だけど私は言い返す力がない。
この場でリュシオンに、真実を問い質す勇気も。
あんな冷たい目を見てしまったら、恐くて何も言うことが出来ない。
もうここから消えてしまいたかった。
リュシオンを支配しようとするカサンドラが許せなくて、責めてしまったけれど、余計なお世話で私こそ邪魔物だったようだと分かったから。
心が痛くて冷静さなんて失ってしまっていた。
足の怪我も忘れて立ち上がる。
遠慮なく力を入れてしまったからか、その途端に強い痛みが全身を貫いた。
「そんな……」
「だから私言ったのです。グレーテ様の方から婚約解消をして欲しいと。あれはあなたの為だったのですよ? 振られるより自ら言ったほうが自尊心を守れると思ったから。私の優しさだったのですよ?」
私はカサンドラにとって、強い憎しみの対象だったようだ。
今までになく敵意に溢れた口ぶり。あまりに無礼な態度。
だけど私は言い返す力がない。
この場でリュシオンに、真実を問い質す勇気も。
あんな冷たい目を見てしまったら、恐くて何も言うことが出来ない。
もうここから消えてしまいたかった。
リュシオンを支配しようとするカサンドラが許せなくて、責めてしまったけれど、余計なお世話で私こそ邪魔物だったようだと分かったから。
心が痛くて冷静さなんて失ってしまっていた。
足の怪我も忘れて立ち上がる。
遠慮なく力を入れてしまったからか、その途端に強い痛みが全身を貫いた。