クールな公爵様のゆゆしき恋情 外伝 ~騎士団長の純愛婚~
「カサンドラ様。私の過信が原因であなたに大きな傷を負わせてしまった事を長い間後悔していました。それは今でも続いています」
そう語るリュシオンの声は、何か吹っ切れたように、淡々としている。
「あなた様が立ち直り幸せを掴む為手助けをしたかった。償いたかった」
「そんな事とっくに知っているわ。今更わざわざ言うなんてどうしたのかしら?」
カサンドラは満足そうな表情を浮かべて言ったけれど、次のリュシオンの言葉に一気に顔を強張らせた。
「だから今とても残念です。あなたを捕らえなくてはならないことが」
「……え?」
どういうこと? リュシオンが何を言っているのか分からない。
だってカサンドラを捕らえるなんて……。
私もカサンドラも唖然としていたけれど、その沈黙を破るようにカサンドラの侍女が大きな声を上げた。
「リュシオン殿! お嬢様を捕らえるとは信じられない暴言です。頭がおかしくなったのですか?」
この侍女は初めてカサンドラに会った時から側に控えていた者だ。
それから、ベルツの市場でも見かけた覚えがある。
その様子から、カサンドラの忠実な侍女なのだろう。必死にカサンドラを守ろうとしている。
だけどリュシオンは、そんな侍女に対して、とても冷ややかな声で告げた。
「犯罪者を捕らえることは騎士の務め。それは相手が誰であろうと変わらない」
「そ、そんな! 主家をうらぎるのですか!」
痛烈な非難をリュシオンは冷笑で受け止めた。
「裏切り? それはお前のことだろう」
そう語るリュシオンの声は、何か吹っ切れたように、淡々としている。
「あなた様が立ち直り幸せを掴む為手助けをしたかった。償いたかった」
「そんな事とっくに知っているわ。今更わざわざ言うなんてどうしたのかしら?」
カサンドラは満足そうな表情を浮かべて言ったけれど、次のリュシオンの言葉に一気に顔を強張らせた。
「だから今とても残念です。あなたを捕らえなくてはならないことが」
「……え?」
どういうこと? リュシオンが何を言っているのか分からない。
だってカサンドラを捕らえるなんて……。
私もカサンドラも唖然としていたけれど、その沈黙を破るようにカサンドラの侍女が大きな声を上げた。
「リュシオン殿! お嬢様を捕らえるとは信じられない暴言です。頭がおかしくなったのですか?」
この侍女は初めてカサンドラに会った時から側に控えていた者だ。
それから、ベルツの市場でも見かけた覚えがある。
その様子から、カサンドラの忠実な侍女なのだろう。必死にカサンドラを守ろうとしている。
だけどリュシオンは、そんな侍女に対して、とても冷ややかな声で告げた。
「犯罪者を捕らえることは騎士の務め。それは相手が誰であろうと変わらない」
「そ、そんな! 主家をうらぎるのですか!」
痛烈な非難をリュシオンは冷笑で受け止めた。
「裏切り? それはお前のことだろう」