クールな公爵様のゆゆしき恋情 外伝 ~騎士団長の純愛婚~
「連れて行け」
大きな物音を聞いて戻って来た騎士に、リュシオが冷ややかな声で命令を下す。
私に襲いかかった護衛の男が、抗う事も出来ずに引き立てられていくのを眺めていると、剣を納めたリュシオンが私のもとに近付いて来た。
「大丈夫ですか?」
膝をつき目線を合わせ、心配そうに見つめてくる。
その様子は、男に止めをさそうとしていた恐いリュシオンではなく、いつもの優しいリュシオンで、私はホッとした気持ちで頷いた。
「もう大丈夫」
「横になって休んで方がいい、直ぐに医師を呼んで来ます」
「待って! それより先にリュシオンと話がしたいの」
今にも立ち上がりそうなリュシオンの腕を、私は咄嗟に掴んで言った。
リュシオンは困った表情を浮かべながら立ち上がりかけた姿勢を元に戻す。
「話をしたら直ぐにお医者様に診てもらうから……このままじゃ気になってしまって落ち着かないの」
懇願するように訴えると、リュシオンは諦めたように小さく息を吐た。
「カサンドラ様のことですか?」
「ええ。サウル王子の共犯者って言っていたけど、どういうことなの?」
リュシオンは何か言いかけてから、思い直したように立ちがった。
それから直ぐに、椅子に座り込んだままの私に手を伸ばし抱き上げる。
「リュシオン?」
「人に聞かれたくない話です。ここはまだ人の出入りがありますから」
そう言ってリュシオンは続きの間の寝室に私を運ぶと、大きなベッドに降ろし、自分はベッド脇に窓際に置いてあった椅子を持って来て腰掛けた。
彼が落ち着くと私は再び切り出した。
「リュシオン、教えて?」
リュシオンは小さく頷くと、今回の件について語りだした。
大きな物音を聞いて戻って来た騎士に、リュシオが冷ややかな声で命令を下す。
私に襲いかかった護衛の男が、抗う事も出来ずに引き立てられていくのを眺めていると、剣を納めたリュシオンが私のもとに近付いて来た。
「大丈夫ですか?」
膝をつき目線を合わせ、心配そうに見つめてくる。
その様子は、男に止めをさそうとしていた恐いリュシオンではなく、いつもの優しいリュシオンで、私はホッとした気持ちで頷いた。
「もう大丈夫」
「横になって休んで方がいい、直ぐに医師を呼んで来ます」
「待って! それより先にリュシオンと話がしたいの」
今にも立ち上がりそうなリュシオンの腕を、私は咄嗟に掴んで言った。
リュシオンは困った表情を浮かべながら立ち上がりかけた姿勢を元に戻す。
「話をしたら直ぐにお医者様に診てもらうから……このままじゃ気になってしまって落ち着かないの」
懇願するように訴えると、リュシオンは諦めたように小さく息を吐た。
「カサンドラ様のことですか?」
「ええ。サウル王子の共犯者って言っていたけど、どういうことなの?」
リュシオンは何か言いかけてから、思い直したように立ちがった。
それから直ぐに、椅子に座り込んだままの私に手を伸ばし抱き上げる。
「リュシオン?」
「人に聞かれたくない話です。ここはまだ人の出入りがありますから」
そう言ってリュシオンは続きの間の寝室に私を運ぶと、大きなベッドに降ろし、自分はベッド脇に窓際に置いてあった椅子を持って来て腰掛けた。
彼が落ち着くと私は再び切り出した。
「リュシオン、教えて?」
リュシオンは小さく頷くと、今回の件について語りだした。