クールな公爵様のゆゆしき恋情 外伝 ~騎士団長の純愛婚~
「カサンドラ様を疑ったのは、カサンドラ様と交わした会話に不審な点が有ったからです……グレーテには言っていませんでしたが、ベルツ家を建つ前にカサンドラ様とお会いしました」
少し気まずそうに、リュシオンは言う。
「……知ってるわ、カサンドラに聞いたから。でもどうして私に黙っていたの?」
「出発前、グレーテの様子がおかしかった。特にカサンドラ様の事について神経質になっているように見えた。余計な心配をかけたくありませんでした」
リュシオンの言う事に心当たりがある私は、納得して頷いた。
あの時、リュシオンがカサンドラを庇うようなことを言ったから心がざわめいて、不安になってしまっていた。
「カサンドラとは何を話していたの?」
「それは……」
リュシオンが珍しく口ごもる。
「私に言えないようなこと?」
先ほどカサンドラを捕らえたときのリュシオンの態度から、彼が婚約者の私を裏切るような真似をする訳がないと頭で分かっている。
だけど、私の知らないところで交わした二人の会話が気になって仕方無い。
「リュシオンが居なくなった後、カサンドラ様に言われたの。リュシオンと婚約解消して欲しいって。リュシオンも同じような事を言われたんじゃないの?」
リュシオンの目を真っ直ぐ見ながら言うと、彼は少し辛そうな表情で頷いた。
「……リュシオンは何て応えたの? さっきカサンドラが言っていたことは本当なの?」
婚約はお父様の命令。私に気持はない。いつでも婚約解消出来る。
そんな訳がないと信じたいけれど、私には今もまだ自信がない。
だからリュシオンの口から否定して欲しいと思った。
それなのに……。
少し気まずそうに、リュシオンは言う。
「……知ってるわ、カサンドラに聞いたから。でもどうして私に黙っていたの?」
「出発前、グレーテの様子がおかしかった。特にカサンドラ様の事について神経質になっているように見えた。余計な心配をかけたくありませんでした」
リュシオンの言う事に心当たりがある私は、納得して頷いた。
あの時、リュシオンがカサンドラを庇うようなことを言ったから心がざわめいて、不安になってしまっていた。
「カサンドラとは何を話していたの?」
「それは……」
リュシオンが珍しく口ごもる。
「私に言えないようなこと?」
先ほどカサンドラを捕らえたときのリュシオンの態度から、彼が婚約者の私を裏切るような真似をする訳がないと頭で分かっている。
だけど、私の知らないところで交わした二人の会話が気になって仕方無い。
「リュシオンが居なくなった後、カサンドラ様に言われたの。リュシオンと婚約解消して欲しいって。リュシオンも同じような事を言われたんじゃないの?」
リュシオンの目を真っ直ぐ見ながら言うと、彼は少し辛そうな表情で頷いた。
「……リュシオンは何て応えたの? さっきカサンドラが言っていたことは本当なの?」
婚約はお父様の命令。私に気持はない。いつでも婚約解消出来る。
そんな訳がないと信じたいけれど、私には今もまだ自信がない。
だからリュシオンの口から否定して欲しいと思った。
それなのに……。