クールな公爵様のゆゆしき恋情 外伝 ~騎士団長の純愛婚~
「グレーテとの婚約は、辺境伯様の命令だと言いました」
「え……」
リュシオンのはっきりとした声に、私は動揺して瞳を揺らした。
その通りなのだけれど……私は否定して欲しかったのに。
期待した答えが返ってこなかったからって、こんなに傷付いたらリュシオンだって困ってしまう。
だけど直ぐに普通に振舞うことなんて出来なくて、私は視線を落としてしまう。
するとリュシオンが私の手をそっと掴んで来た。
ハッとして視線を上げれば、リュシオンの優しい瞳と視線が重なる。
たった今、婚約はお父様の命令と断言されたのに、リュシオンの目からは、なぜか愛情を感じて、私はただ戸惑ってしまう。
「あの……」
「私は主君の命令で、主君の令嬢と婚約しました。婚約者となった令嬢は素直で心優しく、いつでも真っ直ぐな気持を私に向けてくれました。私はそんな彼女にいついしか心惹かれ、愛するようになっていたのです」
「え……」
い、今のって、私のこと?
リュシオンは今愛しているって……。
言われたことが信じがたく呆然とする私に、リュシオンが言葉を続ける。
「ですがカサンドラ様にその事は言いませんでした。私の気持の深いところまでを伝える必要はないと思った。伝えたいのはグレーテにだけだからです」
「……リュシオン……本当に? 私のこと想ってくれているの?」
「え……」
リュシオンのはっきりとした声に、私は動揺して瞳を揺らした。
その通りなのだけれど……私は否定して欲しかったのに。
期待した答えが返ってこなかったからって、こんなに傷付いたらリュシオンだって困ってしまう。
だけど直ぐに普通に振舞うことなんて出来なくて、私は視線を落としてしまう。
するとリュシオンが私の手をそっと掴んで来た。
ハッとして視線を上げれば、リュシオンの優しい瞳と視線が重なる。
たった今、婚約はお父様の命令と断言されたのに、リュシオンの目からは、なぜか愛情を感じて、私はただ戸惑ってしまう。
「あの……」
「私は主君の命令で、主君の令嬢と婚約しました。婚約者となった令嬢は素直で心優しく、いつでも真っ直ぐな気持を私に向けてくれました。私はそんな彼女にいついしか心惹かれ、愛するようになっていたのです」
「え……」
い、今のって、私のこと?
リュシオンは今愛しているって……。
言われたことが信じがたく呆然とする私に、リュシオンが言葉を続ける。
「ですがカサンドラ様にその事は言いませんでした。私の気持の深いところまでを伝える必要はないと思った。伝えたいのはグレーテにだけだからです」
「……リュシオン……本当に? 私のこと想ってくれているの?」