クールな公爵様のゆゆしき恋情 外伝 ~騎士団長の純愛婚~
「リュシオンごめんなさい。私、昔聞いてしまったの」
「え?」
意味が分からないのだろう。リュシオンが怪訝な顔をする。
「昔、おばあさまのお屋敷で……リュシオンがラウラお姉様を想っているって言ったのを聞いてしまったの」
その瞬間、リュシオンは明らに動揺して身体を揺らした。
ああ、やっぱりあれは確かな事だったのだ。
「……あの頃私はまだ幼くて初めはリュシオンが何を言っているのか分からなかったの。でもいつの頃か気がついた。リュシオンはお姉様が好きなんだって」
リュシオンは一言も発せず、じっと私を見つめている。
「私、それからリュシオンのことが気になって仕方なくなったの。城で見かければ目で追ったりしていたわ。リュシオンはお姉様に告白するのかな? なんてそんなことを考えたりしながら……だけど、そんな風に過ごしている内に気付いてしまったの。リュシオンの姿を追ってしまうのは、ただ憧れているから。お姉様のことなんて関係ない。城の侍女達と一緒よ。強くて素敵なリュシオンにただ憧れていただけだったの」
リュシオンが中庭を通ると、若い侍女達が頬を染めてその姿を見送っていた。
私もそのひとり。
立場上あからさまにリュシオンを追う事は出来なかったけれど、気になって仕方なかった。
だからお父様にリュシオンが婚約者だって聞いた時本当に嬉しかった。
だけどそれと同じくらい、疎まれたくて、彼の不本意な婚約はしたくなくて、確かめるような事をした。
自分の気持ちを一気に語ると、漸くリュシオンが口を開いた。
「え?」
意味が分からないのだろう。リュシオンが怪訝な顔をする。
「昔、おばあさまのお屋敷で……リュシオンがラウラお姉様を想っているって言ったのを聞いてしまったの」
その瞬間、リュシオンは明らに動揺して身体を揺らした。
ああ、やっぱりあれは確かな事だったのだ。
「……あの頃私はまだ幼くて初めはリュシオンが何を言っているのか分からなかったの。でもいつの頃か気がついた。リュシオンはお姉様が好きなんだって」
リュシオンは一言も発せず、じっと私を見つめている。
「私、それからリュシオンのことが気になって仕方なくなったの。城で見かければ目で追ったりしていたわ。リュシオンはお姉様に告白するのかな? なんてそんなことを考えたりしながら……だけど、そんな風に過ごしている内に気付いてしまったの。リュシオンの姿を追ってしまうのは、ただ憧れているから。お姉様のことなんて関係ない。城の侍女達と一緒よ。強くて素敵なリュシオンにただ憧れていただけだったの」
リュシオンが中庭を通ると、若い侍女達が頬を染めてその姿を見送っていた。
私もそのひとり。
立場上あからさまにリュシオンを追う事は出来なかったけれど、気になって仕方なかった。
だからお父様にリュシオンが婚約者だって聞いた時本当に嬉しかった。
だけどそれと同じくらい、疎まれたくて、彼の不本意な婚約はしたくなくて、確かめるような事をした。
自分の気持ちを一気に語ると、漸くリュシオンが口を開いた。