クールな公爵様のゆゆしき恋情 外伝 ~騎士団長の純愛婚~
「あれ、あの人は……」
ホリーも気付いたようだ。
路面店が並ぶ通りの先で、商人風の男性と会話をしているのは、昨日カサンドラに付いていた侍女だ。
「カサンドラ様の買い物でしょうか」
「自分の買い物じゃないかしら」
カサンドラならならば、商人を館に呼びそうだ。
「声をかけますか?」
「いいえ、余計な気を遣わせる必要はないわ」
それに、昨日の感じではあの侍女は私に対して良い印象を持ってなさそうだ。
「行きましょう」
ホリーを促し、別の通りに向かう。
それから一通り市場を見て回った後、特に買い物はしないままベルツ家の館に戻った。
滞在用の客間に戻り、少し休憩してから晩餐会の支度をした。
用意して来たドレスは比較的シンプルな作りの、薄桃色のドレス。
今夜の主役はあくまでシハレフ王子なので、色身もデザインも華美すぎない落ち着いたものだ。
その分、髪型は凝ったものにして、上質なエメラルドの髪飾りを選んだ。
ホリーも気付いたようだ。
路面店が並ぶ通りの先で、商人風の男性と会話をしているのは、昨日カサンドラに付いていた侍女だ。
「カサンドラ様の買い物でしょうか」
「自分の買い物じゃないかしら」
カサンドラならならば、商人を館に呼びそうだ。
「声をかけますか?」
「いいえ、余計な気を遣わせる必要はないわ」
それに、昨日の感じではあの侍女は私に対して良い印象を持ってなさそうだ。
「行きましょう」
ホリーを促し、別の通りに向かう。
それから一通り市場を見て回った後、特に買い物はしないままベルツ家の館に戻った。
滞在用の客間に戻り、少し休憩してから晩餐会の支度をした。
用意して来たドレスは比較的シンプルな作りの、薄桃色のドレス。
今夜の主役はあくまでシハレフ王子なので、色身もデザインも華美すぎない落ち着いたものだ。
その分、髪型は凝ったものにして、上質なエメラルドの髪飾りを選んだ。