クールな公爵様のゆゆしき恋情 外伝 ~騎士団長の純愛婚~
リュシオンは家族に大切に想われている。
でも彼はその事を分かっていない。
だから、沢山の部下を持つ騎士になってからも一度も里帰りをせず、縁を切っている状態のままでいるのだ。
アンテスに戻ったら、まずはお義父様と話した事をリュシオンに伝えよう。
憂鬱になるカサンドラの件があるけれど、それと家族の事は別なのだから。
リュシオンはきっと直ぐにお義父様に会いに行ったりはしないだろうけど、いつか良い関係に戻れるといいと思う。
元の席に戻ると、皆は席を移動したようで会話する相手は居なかった。
ある程度の社交はしたしそろそろ部屋に戻らせて貰おうか。そう考えていると、声をかけられた。
「あの、グレーテ様、少しよろしいでしょうか?」
遠慮がちな声の主は、ベルツ家の跡継ぎのヘルマンだ。
そう言えば、彼とは殆ど話をしていなかった。
「構いませんが、どうかしたのですか?」
ヘルマンの表情は、必要以上に緊張しているように見える。
身分が上の相手に話かけているにしても、警戒し過ぎだ。
不審に思っていると、ヘルマンは声を潜めて告げて来た。
でも彼はその事を分かっていない。
だから、沢山の部下を持つ騎士になってからも一度も里帰りをせず、縁を切っている状態のままでいるのだ。
アンテスに戻ったら、まずはお義父様と話した事をリュシオンに伝えよう。
憂鬱になるカサンドラの件があるけれど、それと家族の事は別なのだから。
リュシオンはきっと直ぐにお義父様に会いに行ったりはしないだろうけど、いつか良い関係に戻れるといいと思う。
元の席に戻ると、皆は席を移動したようで会話する相手は居なかった。
ある程度の社交はしたしそろそろ部屋に戻らせて貰おうか。そう考えていると、声をかけられた。
「あの、グレーテ様、少しよろしいでしょうか?」
遠慮がちな声の主は、ベルツ家の跡継ぎのヘルマンだ。
そう言えば、彼とは殆ど話をしていなかった。
「構いませんが、どうかしたのですか?」
ヘルマンの表情は、必要以上に緊張しているように見える。
身分が上の相手に話かけているにしても、警戒し過ぎだ。
不審に思っていると、ヘルマンは声を潜めて告げて来た。