捨てられた町
なにを考えてこんな時間にあんな山に入って行ったのか、悪い予感が渦巻き始める。


「それならこれを持って行くといい」


本はそう言い、僕に懐中電灯を渡してくれた。


「ありがとう。必ず返しにくるから!」


僕はそう言うと、カエルと共に早足に山へと向かったのだった。
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