Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完
―――…
治安の悪そうな騒音が否応なしに耳に飛び込んでくる。
物が割れる音やパトカーのサイレン、若者の笑い声や大事で騒ぐ声。
「どうぞ座って。いまコーヒー淹れるから」
「あっ…お構いなく」
――あたしはいま、小早川さんのオフィスに来ている。
あれからミカとあたしは憧れの小早川さんとだいぶ話し込んじゃって…
あたしたちが専門学校で空間デザインを学んでいたと知ると、小早川さんは結構気さくに建築やデザインのことについていろいろ語ってくれたんだ。
そのあいだ週刊誌に書かれていたような傲慢な態度は全然見られなくて。
やっぱりあーゆーのってゴシップ記事が多いんだろうなってあらためて思っちゃった。
あたしとミカは時間を忘れて小早川さんの話に夢中になっていた。
気づくと空はすっかり茜色に染まっていて、ミカは心配になった旦那さんが迎えに来たから途中で帰っちゃったけど。
あたしはそのまま小早川さんに夕飯をご馳走になって、そのあと『よかったらオフィスに来てみる?』と誘われたので、憧れの小早川さんのオフィスに行けるとなって二つ返事でついて行っちゃったんだ。