スペードジャック♠
小説を読みながら、隣の席をチラチラとつい、見てしまい今日来る予定の転校生(小瀬 新太くん)の姿を想像してしまう。

わたしは小柄な方であるが、隣に並べられている机をじっくり見てみるとわたしの机に比べて極端に大きい。

転校生は男の子だと昨日担任の先生から聞いてはいたが、今の中学生男子はそのくらいが当たり前の大きさなのだろうか。

普通クラスに行っても、周りにいる男子などあまり見たことがない。

身長の低いヤツはそれなりに小さかった気もするが、わたしがお世話になっている普通クラスの委員長の男の子は身長が高かった気がする。

名前は忘れてしまったが、頭がよさそうで、クラスの委員長だからか積極的な男の子だ。

わたしと仲良くしてくれていたクラスの女の子とよく似合いそうな感じだ。

隣に並べられている転校生の机をみながらそんなことを考えていると、思ったよりも時間が過ぎてしまっていた。

わたしは手に持ちっぱなしの小説を開き、そっちに視線を移す。

普通クラスから少し離れている支援クラスにはほとんど音が来ることはなく、時間を忘れてしまう。

そんなわたしだけの世界のような中で、今までに聞いたことのない足音がわたしの方へ近づいてくる。
< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

初恋模様

総文字数/2,827

詩・短歌・俳句・川柳19ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
初恋詩集です。 一章ごとのテーマに沿って詩を書いてみました。 愛しい誰かができる ハジメテ感じた気持ちを ここに… 甘くてキュンとなる詩を何個かどうぞ 貴方の告白へ役立ててください 完結はしていますが、随時更新しています。
小さな魔女と真実のKiss

総文字数/3,457

ファンタジー7ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【登場人物】 ナツカ・アルデンティーグ 鏡の中に突然現れた魔法使い。人の不幸を聞くのが大好きで、エマに恋人であったアランを取られ嫉妬したジェニーを操る。 エマ・ブランデ どんなことがあっても笑顔を絶やさず、前向きに生きる少女。歌を歌うのが大好きでよくエマのいる街にはエマの歌声が響く。 アラン・トルレットスターム 恋人のジェニーがいながらも、エマの歌声に強く惹かれてしまいジェニーを裏切ってしまう。 ジェニー・スウィングス 街で有名な金持ちの娘で幼い頃から甘やかされて育った。そのせいなのか、欲しいものはなんでも手に入ると思っていてワガママな性格である。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 投稿日:2017/11/19
一夜のキミへの想い

総文字数/2,019

ファンタジー26ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
一度きりの夢の中でわたしは名前も知らない不思議なキミが好きになる。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop