必然的な運命
「山崎さんの話の9割は麻美の話だったからな。研究チームでお前の事を知らない人はいないよ」

くくっ と喉を鳴らし笑っている。

な、な、なんという失態。お父さんっ!

「最悪っ」

「まぁそんなヘコむなって。そのおかげで今まで助かってんだぞ?」

「え?なにが?」

あ、ヤベッと言いながら口を抑えた千秋に違和感を覚えた。

「まだ何かあるのね?白状しなさい!」

「……まっ、俺じゃないし。いっか?」
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