必然的な運命
時間もそろそろお開きにさしかかり、二次会に行く人や帰る人、そんな話をしていた。

「麻美はどうする?」

「……あ、そうだった。千秋が迎えに来るって電話が… 」

忘れかけていた携帯を徐ろに開くと千秋からの着信が何件も。

「あら、専務のお迎え?私は二次会に行こうかなって思ってたからちょうど良かったわ」

「そっか。ごめんね、ついて来てもらったのに先に帰って」

「いいえ。お役に立てて光栄です」

顔を赤らめほろ酔い気分の紗也と別れて足早に千秋の元へ向かった。
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